hyrominha diária

ブラジル音楽好きの、日々あれこれ。。。

浅草サンバカーニバル2

それでも、なかば無理やり(笑)振り返ると、

自分の音については、良くなったのではないかと思っている。

いい音で出る打面の捉え方が出来て来て、出音が変わった気もするし、それが継続できるようになって来た。気がする。

 

ノリについてはまだ研究の余地ありだけど、前より違いがわかるようになって来た気がする。

人のノリに合わせることは実は割と前から出来ていたと思うんだけど、自分でそのノリを創り出すまでにはまだ至っていない、という感じ。

 

それに、何が正解か、いや、正解というか、こうするのがいいかも、というノリはあるけれどもまだ出来ない。遅くなってしまう。周りとも合わなくなる。

 

バテリア全体がどうだったかなんてまだ分からない。なんたって、まだ3回目。1回目は初めてサウーヂを訪ねた6月のすぐ後に出ることになったからパターンを覚えるのに必死だった。

2回目、マンゲイラからニエウソンがやって来て、ニエウソンから何かを吸収することにいっぱいいっぱいだった。

それに比べたら今年はもう少し全体を気にすることができたかもしれない。

が、

「まるぅ〜〜〜」というテーマにほんわかしてしまい、気が抜けたまま浅草当日を迎えてしまった。

 

また、聴かせる方だけでなく、見せる方にも少し気を使った方がいいのでは、と思っていたところにカルナバ班のとある人からも「色々な色を顔に塗るとか、バテリアもやってはどうか」との提案がありパーティ用のメイク道具を用意した。

 

一週間前に行われる浅草のゲネプロ的パレード、三茶ラテンフェスティバルではなかなか盛り上がって何人かの女子で顔に色々塗ってみた。

でも、浅草の時にはあまり盛り上がらなかった。やはり、準備段階の時に私がいなくて他の人にお願いしておいたのが、原因かもしれない。なんせ、言い出しっぺがいなかったのだから。

物凄くボリュームがあって、ピンクと緑の水玉模様がついた付けまつげを貰った。

派手にするにはつけた方が良い!と言うことで、初めて付けまつげなるものを眼の上に貼ってみた。

みんなには、良いよ!!と言ってもらったが、パレードの後半で外してしまった。夕陽が綺麗なのに、視界の上三分の一くらいを付けまつげが占めていたからだ。付け方がいい加減だったせいだろう。きちんとこの景色が見たいと思い、外してポケットに入れた。

 

浅草では、毎年2周している。前半では大阪のチームで。本当に暑くて不安が頭をよぎった。しかし始まって見ると楽しかった。振り付けも精一杯踊った。当日しか全員で合わせられないのに、そんなに悪くなかったと思う、のは、気のせいかな(笑)。みんないい笑顔。

後半のサウーヂの時間は少し涼しくなっていた。既に一周叩いているので腕もいい具合に振れる。衣装も涼しい。ウェイティングエリアでしか、本番体制のアレゴリアやアブリアーラが見れないので本当は見に行きたいのだがウロウロしていると叱られそうなので我慢(笑)。アレゴリアは後ろなので遠巻きに見ることはできるが、アブリアーラは見えない。マリさんと見たいね、と話す。パレードの途中、百貨店の壁面にあるビジョンにアブリアーラが映し出されているのをマリさんが教えてくれた。感無量。そして角を曲がるといよいよ審査員席前。夕陽もとっても綺麗。今年もあと少しで終わってしまう。タンボリンを通して見る夕陽やふわふわと輝いている羽根を見ながらしんみりする。最後のバテリア溜まりでは、後続のアーラ達をお見送りする。みんないい笑顔。ポルメスも目の前を通り過ぎる。アレゴリアも。そして、最後までパワフルなノペを踏み続けているハイーニャ。ハイーニャのちさまは、いつもタンボリンの練習に来てくれた。パターンも覚えて、前から憧れていたタンボリンを叩きながら踊るハイーニャが一緒だったのは本当に嬉しかった。理想はタフでキレキレなバテリアでハイーニャを盛り上げることだったけど、今年は盛り上げてもらった方が多かったかもしれない。バテリアの練習も作業も忙しい中こなして浅草当日も誰よりも強かった。曲が終わって最後の最後に力を振り絞って叩いていると泣きそうになったけど泣かなかった。泣くと思ってたのにな(笑)

 

 

終わって見ると、付けまつげは一つ失くしてしまっていた。

 

結果は準優勝。今年は雰囲気も良く沿道の方にも好評だったのでもしかするともしかするかも…と淡い期待を抱いていたけど、三年連続の準優勝。それでも、凄いことなんだ、そんなことを言うのはサウーヂの過去を知らないゆとり世代だけだ、と後日言われた(笑)。優勝していたら横浜の打ち上げに行ってしまったかもしれないのでせっかくとった宿が無駄にならずに済んだ。

 

ただ気になったのが演奏点。4位だった。原因?私なんぞに分かるわけがない。実はサウーヂバテリアは今年たったの35人。S2でも50人で出るチームもあると言うのに。内容は悪くなかった人数が少なかったからだ、という人もいたし、いや人数は関係ないどこかに問題があるはずだ、と言う人もいた。まずは分かりやすい問題解決方法は人を増やすことだろうと思う。他のチームを見ると、結構応援部隊がいる。普段はブロコでやっている人が加わっている。サウーヂにはそういう人はいない。やっぱり、他と違うスルドのノリが他からの参加の壁なのか。でも、参加してもらっても合わないくらいなら、少ない人数でやった方が良いな。

 

 

「あの付けまつげ、雷門の前の道路に落ちてたよ。拾わなかったけど。」と、表彰式に出ていたカルナバレスカから教えてもらった。そうか、雷門の前にいたか。

 

打ち上げは例年通り、大阪のチームに参加した。ホッピー通りには色々なチームの人がいた。サウーヂの人にも会った。楽しく盛り上がったけど、落ち着いて誰かと何かを話したと言う記憶がない。だいたい、私が合流できるのは宴もたけなわのカオスの時間帯からだから(笑)。

 

翌日、浅草寺裏でのアレゴリア解体作業に参加。この日も酷暑だった。

泊まった宿が南国の離島にある民宿みたいなところだったので、つい油断して日焼け止めを忘れてしまった。

帽子を被っていたので顔はそうでもないけど腕と足の甲が焦げた。二の腕に変な形の焼けむらが。なんの跡なのか見当もつかない。

疲れと暑さで力仕事が出来ず、釘を拾ったりほうきを持って掃除したりの作業をメインにした。

あんなに頑張って作り上げたアレゴリアが、たった1日お披露目されただけでバラバラに解体されていくのは、なんとも言い難い気持ちになる。リサイクルできるものだけが仕分けされ、残りは「ゴミ」として運ばれていく。

 

誰かが、何ヶ月もかけてゴミを必死に作っているようなものだ。って言っていたな。

 

解体作業終わり、ゴミのトラックを見送ったあとは毎年みんなで行っていると言う、正ちゃんというお店で煮込みを食べながら飲んだ。

でも、あまりの暑さで少し熱中症気味になっていたのか、いきなりビールは飲めず最初の二杯はウーロン茶にした。

煮込みはトロトロで美味しかった。

 

気力体力共に限界が近づき、明るいうちに家路に着いた。衣装の袋が重たくて肩が痛くなった。帰ったらすぐ洗濯だけして、クーラーのよく効いた部屋で寝よう。それだけを楽しみに、久しぶりの人工的な涼しさを味わうために帰った。

予定通り洗濯だけしてクーラー付けて横になる。ああ、幸せ…

 

ウトウトして暫く、暑さで目が醒める。

どうして???

 

ここでまさかのクーラー故障である。

 

なぜ今日なのか。なぜこの時間なのか。

心が折れた。

もう、これ以上暑いは要らない。

幸い、まだ電車は動いている。

 

実家に電話し、ノーメイクの寝起きのまま、電車に乗って避難した。やっと、落ち着いて横になれる。本当は自分のベットに横になりたいところだったが贅沢は言うまい。

 

寝る前に少し両親と話した。隊列の逆サイドで見ていたらしい。去年は奇跡的に写真に写っていたが今年は娘を写せなかったとのこと。

来年は観覧席を用意すべきか…(それはそれで、せっかくだからと暑い中一日中座っていそうで怖いのである。)

 

さあ、また浅草に向けての一年の始まりだ。

 

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